2021年度 通年及び前期講座(2021年4月~2022年3月)

【宗教講座】

日常生活と聖書

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日程水曜日 17:00~18:00(5/19、6/23、7/21、9/22、10/20、11/24、12/15、1/19、2/16、3/16)
受講料10,000円
講師名シスター岩井 慶子(聖心会)
講座紹介 聖書の勉強ではなく、聖書が私たちの日常生活にどのような光を当ててくれるかを主観的に、体験からお伝えして、参加者にも気づいたことを自由に話していただくことによって、一人では見えないものが見えてくるのを楽しみたいと願っています。
 他のシスターたちにも協力してもらおうと考えています。
 ※1回ごとにテーマが変わりますので、途中からの参加も可能です。

【宗教講座】

キリスト教への招きⅥ

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日程土曜日 14:00~15:30(※休憩あり 4/24、5/29、6/12、7/17、9/4、10/9、11/6、1/15、2/19、3/12)
受講料15,000円
講師名宮越 俊光(カトリック中央協議会)
講座紹介 第6期となる2021年度は、以下のようなテーマでキリスト教について学びます。
 最初の5回は聖書に関する内容です。まず、旧約聖書から、創世記(第1回)と預言者(第2回)について学びます。次に新約聖書から、「ヨセフ年(2020年12月8日~2021年12月8日)」にちなんでキリストの養父であるヨセフの使命(第3回)とマタイ福音書の山上の説教について説明します(第4回、第5回)。今期の後半は、儀式に関連した内容として秘跡(第6回)、ミサ(第7回)、ゆるしと塗油(第8回)を扱います。そして、中世におけるキリスト教の影響(第9回)について学び、結びに教皇フランシスコが大切にしている自然環境とキリスト教の問題についてお話しします(第10回)。
 本講座では、カトリック教会の立場から、信者ではない方にもできるだけ分かりやすくお話しいたします。これまでの講座を受講していない方も歓迎いたします。
講義内容第1回 4月24日(土) 創世記における神と人間
第2回 5月29日(土) 預言者の使命
第3回 6月12日(土) イエスの養父ヨセフの使命
第4回 7月17日(土) 山上の説教のメッセージ(1)
第5回 9月4日(土) 山上の説教のメッセージ(2)
第6回 10月9日(土) 秘跡による神の恵みの味わい
第7回 11月6日(土) ミサの流れ~式次第とその意味~
第8回 1月15日(土) ゆるしと塗油~心と体のいやし~
第9回 2月19日(土) 中世キリスト教の光と陰
第10回 3月12日(土) 自然環境とキリスト教
※1回ごとにテーマが変わりますので、途中からの参加も可能です。

【教養講座】

心理学の基本をローレンツに学ぶ

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日程水曜日 13:00~14:30 (※休憩あり 5/12、5/19、5/26、6/16、6/23)
受講料7,500円
講師名川上 清文(聖心女子大学 名誉教授)
講座紹介 オーストリアの動物行動学者コンラート・ローレンツ(1903―1989)は「刻印づけ」の研究で知られています。彼の著書の多くは翻訳されていて日本語で読むことが出来ます。それらを読んでみると、学ぶべき点がたくさんあることがわかります。この講座では5回に分けて、内容を吟味して行きたいと思います。本を手元に置いていただく必要はなく、私がご紹介した内容に興味があったら読んでいただく、ということで構いません。予定としては第1回『ソロモンの指輪』、第2回『人イヌにあう』、第3回『攻撃 1・2』、第4回『八つの大罪』『鏡の背面 上・下』、第5回『生命は学習なり』『ローレンツの思想』を考えています。あくまでも予定ですので進み具合によって変わる可能性があります。
 ローレンツは哲学者カール・ポパー、児童精神分析学者ルネ・スピッツなどと親しい関係にありました。ポパーやスピッツなどにも言及することになると思います。第1回や2回などは動物好きな方にはたまらない内容でしょう。ちなみに私は動物が苦手です(笑)。
 私は心理学の一学徒として、ローレンツから常に研究の基本を学んできました。この講座で、その一端を皆さんと共有出来ればと思っています。
講義内容第1回 5月12日(水) 『ソロモンの指輪』
第2回 5月19日(水) 『人イヌにあう』
第3回 5月26日(水) 『攻撃 1・2』
第4回 6月16日(水) 『八つの大罪』『鏡の背面 上・下』
第5回 6月23日(水) 『生命は学習なり』『ローレンツの思想』

【文学講座】

禁忌の恋はどう語られたか―藤壺の物語を読む(「賢木」巻①)

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日程火曜日 13:00~14:30(※休憩あり 4/27、5/18、6/15、6/29、7/13、9/28、10/12、11/16、12/14、1/11)
受講料15,000円
講師名大津 直子(同志社女子大学 准教授)
講座紹介 光源氏とたった五歳しか違わない継母・藤壺の存在は、光源氏の人生を、あるいは『源氏物語』の正編全体を貫く重要な軸です。
 しかしながら、戦前谷崎潤一郎訳『源氏物語』において藤壺の登場箇所が削除されたことが象徴するように、皇統乱脈を描く光源氏と藤壺との恋は時代の流れの中で忌避されることもありました。果たして物語はどのように禁忌の恋を語っているのでしょうか。
 本講座は、「桐壺」、「若紫」、「紅葉賀」、「花宴」と読み進めてまいりました。二年の中断を経ての再開です。本年度は「賢木」巻前半へと入っていきましょう。講座終盤に予定されている、光源氏が藤壺の寝所に近づき思いを訴える場面は、上記の谷崎訳において大幅な削除があったまさに禁忌を描く極点と言えます。
 講座の中では従来通り、貴族たちの生活世界をイメージしていただけるように画像資料を用います。受講者の皆様が、平安朝の世界を心の中に思い描きながら原文を味わってくださるよう努めます。
講義内容第1回 4月27日(火) 「賢木」巻に至るまでの物語
第2回 5月18日(火) 六条御息所、伊勢下向を決意する
第3回 6月15日(火) 光源氏、御息所のもとを訪れる
第4回 6月29日(火) 御息所の憂悶深し
第5回 7月13日(火) 斎宮、伊勢へ出発する
第6回 9月28日(火) 桐壺院の崩御
第7回 10月12日(火) 光源氏、朧月夜と心を通わす①
第8回 11月16日(火) 光源氏、朧月夜と心を通わす②
第9回 12月14日(火) 光源氏、藤壺の寝所に近づき、思いを訴える①
第10回 1月11日(火) 光源氏、藤壺の寝所に近づき、思いを訴える②
(なお、進度によって多少前後いたします)

【文化講座】

東京散歩シリーズ第9弾
臨床保存学で読み解く美術品のケアとキュア ― 名品をまもる ―

※この講座はGoogle Meetを使います

日程火曜日 10:30~12:00(※休憩あり 5/11、5/25、6/8)
受講料4,500円
講師名神庭 信幸(世界紙文化遺産支援財団紙守執行理事・東京国立博物館名誉館員)
講義内容第1回  5月11日(火)
ケアとキュアって何

 美術品や文化財を公開するとき、そこには劣化を招くさまざまなリスク(危険)が存在します。持続的な公開を実現するには、作品に寄り添いながら、診断、予防、修理を行うことで劣化の抑制に努めます。ケアは予防あるいは養生、キュアは修理あるいは治療のことで、私たちの健康管理と同じように身近な存在です。第1回は美術品の健康管理について東京国立博物館の実践の様子を紹介します。
第2回  5月25日(火)
名品をまもる

 劣化の予防には環境の整備が最も効果的です。例え軽微な劣化であっても初期段階で迅速に処置し、取扱が困難な状態にまで劣化した場合には本格的な修理を施して安定した状態を回復します。第2回は診断の事例として「重要文化財マリア十五玄義図」の科学調査、予防の事例として「ドラクロワ作・民衆を導く自由の女神」の輸送と展示、そして修理の事例として「国宝檜図屏風」の修理を紹介します。
第3回  6月8日(火)
国宝檜図屏風 平成の大修理

 檜図屏風の修理に際し、その様子を広く知っていただくため、専門家の研鑽に役立てるため、1年半に及ぶ修理の全貌を映像で記録しました。それを基に作製したビデオコンテンツを見ながら、本格修理について解説します。

【教育講座】

大人のための算数教室(図形編)― 図形の問題を解いて頭の体操を ―

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日程木曜日 13:30~15:00(※休憩あり 5/20、6/3、6/17、7/1、7/15)
受講料7,500円
講師名塚田 亮(渋谷区立臨川小学校 元校長)
講座紹介 小学校で習った算数についてどんな印象をお持ちですか。算数に懐かしさを覚える方、算数に対して苦手意識をお持ちの方、算数は嫌いだったけどもう一度挑戦してみたいとお思いの方々にお勧めです。
 この講座では、図形を使って基本から発展問題まで挑戦できます。算数の問題を解いて、図形についての見方を変えていただけるように考えたプログラムです。
 図形の問題をただ公式に当てはめて解くのではなく、問題の見方、見通しのつけ方、問題の読み換え方を体験できます。
講義内容第1回 5月20日(木)
― 図形の基本をおさらいする ―

 小学校の内容から中学校の垂線や平行線まで、図形の基本を学習します。また、図形の角度や長さの基礎から応用問題にも挑戦します。子どもの疑問から用語の意味を復習して、問題を解いて頭の体操をします。
第2回 6月3日(木)
― 面積や体積の公式を見つけ出す ―

 面積や体積の考え方の基本を学び、自力で公式を作り出します。また、問題を解いてそれを使えるようにします。やさしい問題から少し考えなくては解けない問題まで挑戦できます。
第3回 6月17日(木)
― 図を読み換えて解く ―

 公式を知っているだけでは解けない問題に挑戦します。図から条件を読み取って解く活動をします。図が読めるようになると、前提条件から結論までの大切なことが見えてきます。
 見通しを立てて解く楽しさを味わいましょう。
第4回 7月1日(木)
― 対称や拡大・縮小の問題を解く ―

 身の回りには、線対称・点対称や拡大・縮小の考えが使われているものが沢山あります。その基本の問題から発展問題まで挑戦して、考える力をつけるトレーニングをします。そして、解けたときの心地よさを体験してください。
第5回 7月15日(木)
― 立体図形の問題を解く ―

 立体図形を観察しその特徴を調べたり展開図を書いたりします。
また、正多面体の特徴も調べます。これらは、縦と横の広がりからなる2次元(平面)の世界から、その2つの広がりに高さを加えた3次元の世界について考える活動です。

【文化講座】

特別展 国宝 鳥獣戯画のすべて ―特別講演―

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日程4月28日(水) 10:30~12:00(※休憩あり)
受講料1,500円
講師名土屋 貴裕(東京国立博物館 学芸企画部企画課特別展室 主任研究員)
講座紹介 兎や蛙、猿などの動物たちが人間さながらに儀式や遊戯にいそしむ国宝・鳥獣戯画。2015年にも東京国立博物館で特別展が開かれましたが、今回は展覧会史上初、国宝・鳥獣戯画全四巻の全場面を一挙公開します。この講座では本展覧会をより楽しんで頂くための鑑賞のポイントをご紹介します。
 鳥獣戯画は有名な甲巻とともに、動物図鑑のような乙巻、人物と動物がそれぞれ登場する丙巻、人物を中心とした丁巻の4巻から成り、制作年代も絵のスタイルも異なります。4巻の違いも含め、鳥獣戯画の魅力をより深掘りします。
 展覧会では鳥獣戯画の伝わった京都・高山寺中興の祖・明恵上人の事跡もご紹介します。高山寺でも年に数日だけの公開で、28年ぶりに寺外で公開される重要文化財「明恵上人坐像」をはじめとして、明恵上人の魅力あふれる生涯をたどってみたいと思います。

【文化講座】

東京散歩シリーズ第10弾
ジョヴァンニ・バティスタ・シドティ神父と江戸切支丹屋敷

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日程水曜日 13:30~15:00(※休憩あり 6/2、6/9)
受講料3,000円
講師名池田 悦夫(高崎経済大学非常勤講師・元文京区教育委員会主任主事・学芸員)
講座紹介 江戸時代、シドティ神父から得た情報を基に、新井白石は『西洋紀聞』などを著しました。
1703年、シドティ神父は、ローマ法王クレメンス十一世の許可を得て日本宣教のため西イタリアを出発し、宝永五年(1708年)、屋久島に上陸しました。
 「切支丹屋敷にシドティ神父は葬られた」という『小日向誌』の記述から、クロドヴィオ・タシナリ神父、コンプリ・ガエダノ神父、マリオ・カンドゥチ神父等多くの人々が墓を探し求めていましたが、平成26年(2014年)、発掘調査でシドティ神父の墓は発見されました。
 さて、第1回は、切支丹屋敷跡の遺跡の概要とシドティ神父の墓と判断した根拠について言及します。続いて第2回は、「シドティ」の名称、発見の経緯、墓の位置、長助・はるの墓、そしてシドティ神父の墓について顧みたいと思います。
講義内容第1回 6月2日(水) 江戸切支丹屋敷跡の発掘調査とシドティ神父の墓の発見
第2回 6月9日(水) シドティ神父の墓の発掘調査を顧みて

【文化講座】

茶の湯にふれるシリーズ第11弾
茶の湯の“裂地(きれじ)”について

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日程7月10日(土) 10:45~12:00(※休憩あり)
受講料1,500円
講師名植木 宗麗(裏千家 教授)
金森 祥子(布遊びの会 代表)
講座紹介 「茶の湯にふれる」シリーズ第11弾として、茶の湯で使用される裂地(布地)の世界にふれてみます。今回は袋師永井百合子先生に師事、「和布の会」主催の金森先生と合同の講座です。15分の講義後、金森先生が古帛紗の製作の仕方、色々な種類の裂地を紹介します。
 今回はオンライン講座ですが、次回(未定)は、金森先生の指導の下、実際に御自身で製作する講座を企画する予定ですので是非ご参加ください。御自身で作った古帛紗に、お茶碗をのせて一服いただいたら格別のことでしょう。
 この講座に関しましては、茶の湯の経験などは一切問いません。
 講座に参加をされたことでお茶に興味をお持ちくだされば幸いです。