2022年度 通年及び後期講座(2022年10月~2023年3月)

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※各オンライン講座の受講方法は「受講手続きのご案内」をご参照ください。
※講座の申込みの締切は、講座の12日前、または定員に達し次第です。

【宗教講座】

日常生活と聖書

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日程水曜日 15:30~16:30(10/12、11/16、12/14、1/18、2/15)
受講料5,000円
講師名シスター岩井 慶子(聖心会)
講座紹介 聖書の勉強ではなく、担当者3人が主観的に自分にとって意味があるとか面白いとか思ったところをお伝えして、参加者の皆様にも自由に気づいたことを出し合っていただくという講座です。聖書はわかりにくいところもあるのですが、皆で考えることによって見えてくるところがあり、それはとても楽しいことです。
 継続ではないので、途中からの参加も可能です。

【宗教講座】

キリスト教への招きⅧ

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日程土曜日 14:00~15:30(10/1、10/29、1/7、2/4、3/4)
受講料7,500円
講師名宮越 俊光(カトリック中央協議会)
講座紹介 第7期となる2022年度は以下のようなテーマでキリスト教について学びます。  まず聖書に関連して、イスラエル民族の歴史(第1回)、詩編(第2回)、パウロの宣教(第3回)を取り上げます。歴史に関しては、古代のキリスト教(第4回)と公会議(第5回)を、教会の教えに関しては、洗礼(第6回)と十字架(第7回)について学びます。文化としては、日本に伝わった教会音楽(第8回)と図像(第9回)を扱い、最後のテーマは他の諸宗教とのかかわりです(第10回)。
 カトリック教会の立場から、信者ではない方にもできるだけ分かりやすくお話しいたします。これまでの講座を受講していない方も歓迎いたします。
講義内容第6回 10月1日(土) 洗礼~キリストの死と復活への参与
第7回 10月29日(土) 「十字架」理解の変遷
第8回 1月7日(土) 教会音楽の伝来
第9回 2月4日(土) キリスト教の図像を読む
第10回 3月4日(土) 諸宗教とのかかわり
※1回ごとにテーマが変わりますので、途中からの参加も可能です。

【文学講座】

禁忌の恋はどう語られたか―藤壺の物語を読む(「賢木」巻②)

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日程火曜日 13:00~14:30(10/4、10/18、11/8、11/22、12/20)
受講料7,500円
講師名大津 直子(同志社女子大学 准教授)
講座紹介 光源氏とたった五歳しか違わない継母・藤壺の存在は、 光源氏の人生を、あるいは『源氏物語』 の正編全体を貫く重要な軸です。
 しかしながら、戦前谷崎潤一郎訳『源氏物語』 において藤壺の登場箇所が削除されたことが象徴するように、 皇統乱脈を描く光源氏と藤壺との恋は時代の流れの中で忌避されることもありました。果たして物語はどのように禁忌の恋を語っているのでしょうか。
 本講座は、「桐壺」、「若紫」、「紅葉賀」、「花宴」と読み進めてまいりました。本年度は「賢木」巻前半へと入っていきましょう。講座終盤に予定されている、光源氏が藤壺の寝所に近づき思いを訴える場面は、上記の谷崎訳において大幅な削除があったまさに禁忌を描く極点と言えます。
 講座の中では従来通り、貴族たちの生活世界をイメージしていただけるように画像資料を用います。受講者の皆様が、平安朝の世界を心の中に思い描きながら原文を味わってくださるよう努めます。
講義内容第6回 10月4日(火) 藤壺、桐壺院の一周忌に出家する①
第7回 10月18日(火) 藤壺、桐壺院の一周忌に出家する②
第8回 11月8日(火) 藤壺の出家後の情勢変化
第9回 11月22日(火) 光源氏、ますます憂悶を抱える①
第10回 12月20日(火) 光源氏、ますます憂悶を抱える②
(なお、進度によって多少前後いたします)
※途中からの参加も可能です。

【文学講座】

『大和物語』を読む

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日程金曜日 10:30~12:00(10/7、10/21、11/4、11/18、12/2、12/16、1/20、2/10、2/24、3/10)
受講料15,000円
講師名山口 佳紀(聖心女子大学 名誉教授)
講座紹介 『大和物語』は、『伊勢物語』と並び称される歌物語の一つであり、平安時代の貴族社会で語られていた恋愛譚や古伝説などを紹介する作品です。我々は、これを読むことによって、平安貴族の興味が何に注がれていたか、また彼らの築いた文化がどのようなものであったかを、如実に知ることができます。ただし、この作品は有名である割に注釈書が少なく、内容が十分には理解できていないのが現状です。
 この講座では、その各章段を丁寧に読み解きながら、表現の真意を突き止め、文章の魅力を楽しみたいと思います。
講義内容第1回 10月7日(金) 『大和物語』を読むために(第二〇段「月の桂」)
第2回 10月21日(金) 第九段「秋の果て」・第一〇段「昨日の淵」
第3回 11月4日(金) 第一八段「若菜」・第一九段「夕暮れの時雨」
第4回 11月18日(金) 第二三段「山水の音」・第二四段「君松山」
第5回 12月2日(金) 第二七段「なほ憂き山」・第二八段「霧の中」
第6回 12月16日(金) 第一〇〇段「岸の山吹」・第一〇一段「逢はぬにちぎる」
第7回 1月20日(金) 第一四三段「在次の君」
第8回 2月10日(金) 第一四四段「甲斐路」
第9回 2月24日(金) 第一四九段「沖つ白浪」〈上〉
第10回 3月10日(金) 第一四九段「沖つ白浪」〈下〉
※テキスト
 新編日本古典文学全集『竹取物語 伊勢物語 大和物語 平中物語』(小学館)

【文化講座】

日本・東洋文化探訪シリーズ第2弾
中央アジア仏教美術入門

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日程木曜日 13:00~14:30(11/10、11/24)
受講料3,000円
講師名中野 照男(東京文化財研究所・名誉研究員)
講座紹介 19世紀から20世紀初めにかけて、英国とロシアは、中央ユーラシアの広大な地域を舞台に、熾烈な勢力拡大競争を繰り広げました。これをグレート・ゲームと呼びます。当時、地図上の空白地帯であった東トルキスタンは、まさに両国の関心が衝突する場所でした。しかしその駆け引きが、この地域は決して文化的な空白地帯ではなく、かつては豊かな文化を育んだ地域であったことを明らかにしました。各国が競って派遣した探検隊が、この地域の豊かな文化遺産を発掘し、世界中の注目を集めました。また、敦煌莫高窟で大量の文書が発見され、探検隊がその一部を欧州などにもたらした結果、敦煌学という新しい学問分野が起こりました。後期の講座では、この敦煌文書の発見以来の研究の動向を振り返るとともに、西域壁画の技法、材料、その科学的(光学的)な分析手法を紹介し、西域壁画の味わい方を模索したいと思います。
講義内容第1回  11月10日(木)
敦煌莫高窟のいま ―研究の歴史、保存修復と観光のバランス

 敦煌文書が発見されたのは1900年でした。欧州や中国、日本で敦煌学なる新しい学問が始まり、今も盛んに文書研究や文書を使った歴史研究が行われています。主として文書の真贋に焦点をあて、その研究を振り返りましょう。と同時に、石窟を飾る壁画や塑像の保存や活用にどう取り組んできたかを回顧します。
第2回  11月24日(木)
西域壁画に使われた彩色材料 ―東博所蔵の大谷探検隊将来品を中心に

 時代や地域によって、西域壁画の様式、技法、材料はさまざま変化しています。文化財調査は非破壊、非接触であることが原則ですから、私たちは、目視による観察に加えて、蛍光励起撮影や蛍光X線撮影などの手法を使って、大谷探検隊が将来した西域壁画を調査してきました。その調査結果を簡便に報告いたします。

【歴史講座】

鎌倉殿と源平の争乱

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日程火曜日 10:30~12:00(10/4、10/18、11/1、11/15)
受講料6,000円
講師名関 幸彦(日本大学文理学部 教授)
講座紹介 お手本なき時代、中世の創出に大きな足跡を残した鎌倉殿・頼朝の内乱期に焦点を当てて考えます。武家か天皇かの選択のなかで、関東武士団が求めたものは何であったのか? 「平家物語」や「吾妻鏡」を座右におきながら、話を進めたいと思います。京都の後白河院、平泉の奥州藤原氏、そして鎌倉の頼朝、その三者を繋ぐ義経と。権謀が渦巻く時代を清算し、天下創草に向けた鎌倉殿の闘いについて思いを馳せてゆきたいと思います。

一回目は鎌倉殿以前と題して、内乱の時代を整理します。
二回目は頼朝と関東武士団と題して、挙兵に至る流れを考えます。
三回目は源平合戦と義経と題して、一ノ谷合戦から屋島、壇ノ浦合戦に至る流れを講談風に話します。
四回目は鎌倉殿誕生と題して、幕府の成立を含め関東の新政権について考えます。

【文化講座】

大谷探検隊がめざしたもの ― 西域三次探検を中心に ―

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日程水曜日 13:00~14:30(10/5、10/19、11/2)
受講料4,500円
講師名臺信 祐爾(九州国立博物館・名誉館員)
講座紹介 京都の西本願寺第二十二世宗主大谷光瑞(1876-1948年)は、中インドに生まれた仏教がどのような経路を通って、いかなる変容をこうむりながら、各地で受け入れられたのかという仏教東漸の様相を、1899-1923年の間、インド、東南アジア、中国、チベットを含む広域アジアにおける現地調査で追求しました(ここでは広義の大谷探検隊と呼びます)。仏教者の、仏教者による、仏教者のための調査を実施した大谷探検隊は、先行・並行するロシア・スウェーデン・ドイツ・フランス・イギリスなどが内陸アジアに派遣した、地理学的、考古学的、言語学的発見に重きを置いていた著名な学術探検隊とその存在理由の点でまったく異なっていたのです。
 今回の講義では、新門時代の光瑞師自らも参加した三次にわたる西域(中華人民共和国西端の新疆ウイグル自治区を中心とする内陸アジア)探検(1902-04年、1908-09年と1910-14年、狭義の大谷探検隊)に注目し、そこで発見された遺跡や遺物を中心にご紹介します。
講義内容第1回  10月5日(水)
大谷探検隊について

 広義の大谷探検隊についてまずご紹介します。続いて、先行・並行する諸外国隊の成果(含む各国のコレクション)に言及しながら狭義の大谷探検隊の特徴を考えていきます。
第2回  10月19日(水)
西域南道の美術

 タリム盆地に広がるタクラマカン砂漠南縁には、崑崙山脈の雪解け水由来のオアシスが点在しており、西北インドのガンダーラを経由した仏教がたどった初期の主要な経路とみなされています。楼蘭、ミーラン、ホータンなどの遺跡とその美術を取り上げます。
第2回  11月2日(水)
西域北道の美術

 天山山脈南麓にあたるタクラマカン砂漠北縁に点在するオアシスのうち、クチャ地方のキジル石窟、クムトラ石窟、トゥルファン地区のアスターナ古墓群、ベゼクリク石窟などを、そして敦煌学という新しい学問分野をうんだ甘粛省敦煌莫高窟を取り上げます。
 光瑞師は、大分県別府鉄輪の大谷別邸で亡くなりました。今日大谷公園となった別邸敷地には、師の遷化記念碑と五十回忌記念大谷探検隊顕彰碑が建てられています。

【文化講座】

東京国立博物館創立150年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」

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日程金曜日 10:30~12:00(10/28)
受講料1,500円
講師名増田 政史(東京国立博物館 学芸研究部列品管理課平常展 研究員)
講座紹介 東京国立博物館は、今年創立150年を迎えました。これを記念して、2022年10月18日(火)から12月11日(日)にかけて、東京国立博物館創立150年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」を開催いたします。
 本展では、東京国立博物館が所蔵する国宝89件すべてを展示します(会期中展示替えあり)。絵画、書跡、東洋絵画、東洋書跡、法隆寺献納宝物、考古、漆工、刀剣の各分野のすべての国宝が展示されるのは歴史上はじめてのことで、名品の数々が一堂に会します。また、東京国立博物館の150年を3期に分け、各時代の収蔵品や関連資料などからその歩みをたどります。150年前の湯島聖堂博覧会や帝室博物館時代の展示品による再現展示を行い、また現在も当館の収蔵品の中核をなす作品やコレクションを紹介します。
 明治5年(1872)に旧湯島聖堂大成殿で開催された博覧会を機に誕生した博物館は、その後も組織の拡充と改変を重ねつつ、つねに社会や時代の変化に応じた博物館活動に挑戦し続けています。東京国立博物館の歴史と未来への展望を紹介します。

2022年度 通年及び前期講座(2022年4月~2023年3月)

【宗教講座】

日常生活と聖書

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日程水曜日 15:30~16:30(5/18、6/15、7/13、9/21、10/12、11/16、12/14、1/18、2/15)
受講料9,000円
講師名シスター岩井 慶子(聖心会)
講座紹介 聖書の勉強ではなく、担当者3人が主観的に自分にとって意味があるとか面白いとか思ったところをお伝えして、参加者の皆様にも自由に気づいたことを出し合っていただくという講座です。聖書はわかりにくいところもあるのですが、皆で考えることによって見えてくるところがあり、それはとても楽しいことです。
 継続ではないので、途中からの参加も可能です。
※途中からの参加も可能です。
 なお途中から参加の場合は、終了分の受講料を減額します。(1講義終了毎に1,000円減額)

【宗教講座】

キリスト教への招きⅧ

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日程土曜日 14:00~15:30(4/30、5/21、6/11、7/9、9/3、10/1、10/29、1/7、2/4、3/4)
受講料15,000円
講師名宮越 俊光(カトリック中央協議会)
講座紹介 第7期となる2022年度は以下のようなテーマでキリスト教について学びます。
 まず聖書に関連して、イスラエル民族の歴史(第1回)、詩編(第2回)、パウロの宣教(第3回)を取り上げます。歴史に関しては、古代のキリスト教(第4回)と公会議(第5回)を、教会の教えに関しては、洗礼(第6回)と十字架(第7回)について学びます。文化としては、日本に伝わった教会音楽(第8回)と図像(第9回)を扱い、最後のテーマは他の諸宗教とのかかわりです(第10回)。
 カトリック教会の立場から、信者ではない方にもできるだけ分かりやすくお話しいたします。これまでの講座を受講していない方も歓迎いたします。
講義内容第1回 4月30日(土) イスラエル民族の歩み
第2回 5月21日(土) 詩編を味わう
第3回 6月11日(土) パウロの回心と宣教
第4回 7月9日(土) 古代におけるキリスト教の展開
第5回 9月3日(土) 公会議とは何か
第6回 10月1日(土) 洗礼~キリストの死と復活への参与
第7回 10月29日(土) 「十字架」理解の変遷
第8回 1月7日(土) 教会音楽の伝来
第9回 2月4日(土) キリスト教の図像を読む
第10回 3月4日(土) 諸宗教とのかかわり
※1回ごとにテーマが変わりますので、途中からの参加も可能です。
 なお途中から参加の場合は、終了分の受講料を減額します。(1講義終了毎に1,500円減額)

【文学講座】

『大和物語』を読む

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日程金曜日 10:30~12:00(4/22、5/20、6/3、6/17、7/1、7/15、7/29、9/2、9/16、9/30)
受講料15,000円
講師名山口 佳紀(聖心女子大学 名誉教授)
講座紹介 『大和物語』は、『伊勢物語』と並び称される歌物語の一つであり、平安時代の貴族社会で語られていた恋愛譚や古伝説などを紹介する作品です。我々は、これを読むことによって、平安貴族の興味が何に注がれていたか、また彼らの築いた文化がどのようなものであったかを、如実に知ることができます。ただし、この作品は有名である割に注釈書が少なく、内容が十分には理解できていないのが現状です。
 この講座では、その各章段を丁寧に読み解きながら、表現の真意を突き止め、文章の魅力を楽しみたいと思います。
 なお、一回一回読み切りの形をとりますので、どこから参加してくださっても結構です。
講義内容第1回 4月22日(金) 『大和物語』を読むために〈第八六段「若菜」〉
第2回 5月20日(金) 第一段「亭子の院」
第3回 6月3日(金) 第二段「旅寝の夢」
第4回 6月17日(金) 第三段「ちぢの色」
第5回 7月1日(金) 第四段「玉くしげ」
第6回 7月15日(金) 第五段「忍び音」/第六段「はかなき空」
第7回 7月29日(金) 第七段「あかぬ別れ」
第8回 9月2日(金) 第八段「一夜めぐりの君」
第9回 9月16日(金) 第一四一段「浪路」〈上〉
第10回 9月30日(金) 第一四一段「浪路」〈下〉
※途中からの参加も可能です。
 なお途中から参加の場合は、終了分の受講料を減額します。(1講義終了毎に1,500円減額)

【文学講座】

禁忌の恋はどう語られたか―藤壺の物語を読む(「賢木」巻②)

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日程火曜日 13:00~14:30(5/10、5/24、6/14、6/28、7/12、10/4、10/18、11/8、11/22、12/20)
受講料15,000円
講師名大津 直子(同志社女子大学 准教授)
講座紹介 光源氏とたった五歳しか違わない継母・藤壺の存在は、 光源氏の人生を、あるいは『源氏物語』 の正編全体を貫く重要な軸です。
 しかしながら、戦前谷崎潤一郎訳『源氏物語』 において藤壺の登場箇所が削除されたことが象徴するように、 皇統乱脈を描く光源氏と藤壺との恋は時代の流れの中で忌避されることもありました。果たして物語はどのように禁忌の恋を語っているのでしょうか。
 本講座は、「桐壺」、「若紫」、「紅葉賀」、「花宴」と読み進めてまいりました。本年度は「賢木」巻前半へと入っていきましょう。講座終盤に予定されている、光源氏が藤壺の寝所に近づき思いを訴える場面は、上記の谷崎訳において大幅な削除があったまさに禁忌を描く極点と言えます。
 講座の中では従来通り、貴族たちの生活世界をイメージしていただけるように画像資料を用います。受講者の皆様が、平安朝の世界を心の中に思い描きながら原文を味わってくださるよう努めます。
講義内容第1回 5月10日(火) 昨年度までのあらすじ、光源氏と藤壺それぞれに憂悶を抱える
第2回 5月24日(火) 藤壺、春宮にそれとなく決別、光源氏、雲林院に参籠
第3回 6月14日(火) 光源氏、朝顔の斎院と贈答、雲林院から帰参
第4回 6月28日(火) 光源氏、藤壺に山の紅葉を贈る
第5回 7月12日(火) 光源氏、藤壺や朧月夜と贈答する
第6回 10月4日(火) 藤壺、桐壺院の一周忌に出家する①
第7回 10月18日(火) 藤壺、桐壺院の一周忌に出家する②
第8回 11月8日(火) 藤壺の出家後の情勢変化
第9回 11月22日(火) 光源氏、ますます憂悶を抱える①
第10回 12月20日(火) 光源氏、ますます憂悶を抱える②
(なお、進度によって多少前後いたします)
※途中からの参加も可能です。なお途中から参加の場合は、終了分の受講料を減額します。(1講義終了毎に1,500円減額)

【教養講座】

いま、村井実を読む

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日程水曜日 13:00~14:30(5/11、5/18、5/25、6/1、6/8)
受講料7,500円
講師名川上 清文(聖心女子大学 名誉教授)
講座紹介 人との出会い、本との出会いで人生が変わることがあります。
 私にとって村井実先生との出会いは、まさにそれでした。ガチガチの受験生だった私(私にもそういう時代があったのです。笑)は、大学に入り勉強したいことを模索しました。その中で村井実という教育学者を知りました。村井は「人はよく生きようとしている」といいます。そして「そのよさはだれにもわからない」というのです。コチコチの受験生あがりの私には、答えのない問いはありえませんでした。私は頭を切り換える必要に迫られました。皆さんにも、ぜひ村井理論を知っていただきたいのです。
 村井にはたくさんの著作があります。この講座では、その中から4冊を選び内容を考察していきたいと思います。本を手元に置いておかなくともいい方法で進めます。予定としては第1回『村井実の“よさ理論”』(私が『子育て研究』に書いたもの)、第2回『新・ありの本』、第3回『新・教育学のすすめ』、第4回 『子どもの再発見』、第5回『もうひとつの教育』を考えています。
 2022年3月、村井先生は100歳を迎えられます! この講座で皆さんと村井理論を共有出来ることを!
※途中からの参加も可能です。
 なお途中から参加の場合は、終了分の受講料を減額します。(1講義終了毎に1,500円減額)

【文化講座】

特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

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日程水曜日 10:30~12:00(4/26)
受講料1,500円
講師名皿井 舞(学習院大学文学部哲学科 教授)
講座紹介 京都の六波羅蜜寺は、平安時代の10世紀半ばごろに、空也上人によって創建された古刹です。東京国立博物館では、2022年3月1日(火)から5月8日(日)までの会期で、空也上人の1050年ご遠忌を記念して、特別展「空也上人と六波羅蜜寺」を開催いたします。これを機に、日本の肖像彫刻のなかでもっとも有名と言ってもよい空也上人立像が、約半世紀ぶりに東京で公開されることとなります。この像は、鎌倉時代の仏師運慶の四男、康勝の作と考えられており、写実的な表現を得意とした慶派ならではの肖像彫刻です。「市聖」「阿弥陀聖」と呼ばれ、南無阿弥陀仏をとなえて人々を導いた、空也上人の姿を彷彿とさせる名宝と言えるでしょう。
 本講座では空也上人立像の魅力をたっぷりと御覧いただくと同時に、空也上人立像以外にも、創建時の四天王立像や運慶ゆかりの地蔵菩薩坐像など、六波羅蜜寺が誇る珠玉の名作をご紹介いたします。

【文化講座】

東京散歩シリーズ第11弾 江戸の大名庭園と小石川後楽園

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日程木曜日 13:00~14:30(5/12、5/26)
受講料3,000円
講師名池田 悦夫(高崎経済大学非常勤講師・元文京区教育委員会主任主事・学芸員)
講座紹介 小石川後楽園は、3代将軍徳川家光から与えられた地に水戸家初代藩主徳川頼房が作庭し、2代藩主光圀の代に完成をみた池泉回遊式庭園です。
 本園は頼房の作庭した幽邃の趣ある庭園を母体に、光圀の招聘した朱舜水の意見が反映された中国趣味の景観を配した庭園となっています。
 これまで、庭園の鑑賞は造園学的或いは庭園史的視点から庭園の美しさを鑑賞するという方法が一般的でした。
 しかしながら、歴史ある大名庭園は生き物であり、上記の視点のみで、本園の歴史的価値を正しく踏まえその美しさを鑑賞することはほぼ困難であると言わざるを得ません。
 そこで、2回に渡る本講座では、如上の視点に加え新たに考古学的視点を取り入れることで、庭園のどこをどのようにみれば、作庭当初の歴史的価値が分かるのか、或いはそれを失ったのか、さらに、新たにどのような価値が付与されたのか等の解明を試みます。
 この新たな試みにより、本園は、想像以上に近代において手が加えられ江戸時代の姿と異なることを見て行きたいと思います。
 とは言え、日本の文化を学べる場所として本園は多くの価値を有する事も事実です。 ここでは、その事について理解を深めて頂けたならば嬉しく思います。

【文化講座】

日本・東洋文化探訪シリーズ第2弾
中央アジア仏教美術入門

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日程木曜日 13:00~14:30(6/2、6/16)
受講料3,000円
講師名中野 照男(東京文化財研究所・名誉研究員)
講座紹介 中央アジアは、西域とも呼ばれます。中国から見て、西にある地域という意味です。そこを貫く通商の道はシルクロードと呼ばれ、私たちは、その美しい名前にロマンを感じてきました。インドに生まれた仏教は、その道を通って、東洋に伝わりました。
 19世紀末から20世紀初めに行なわれた探検や調査によって、そこに栄えた文化や文化財が再び着目されました。未知の地域に、素晴らしい文化の痕跡が残ることにようやく気づいたのです。また敦煌莫高窟での大量の文書の発見は、いやが上にも関心を高めました。「敦煌学」という新しい学問まで生みました。
 今回の講座では、中央アジアの美術がもつ様々な歴史的、美的問題を取り上げ、その価値を知り、その美を味わうための新たな視点を手に入れたいと思います。
講義内容第1回  6月2日(木)
中央アジア美術概観

 各地の代表的な遺跡を取り上げ、その調査者や収集品、その価値付けを行ないます。アフガニスタン、西域南道、西域北道、敦煌などを取り上げます。
第2回  6月16日(木)
西域北道の石窟壁画の画題・年代・信仰的背景

 西域北道の代表的な石窟寺院であるキジル石窟、クムトラ石窟などを取り上げ、その壁画を概観します。壁画の主要な画題、石窟や壁画の年代、仏教信仰の状況などの考察を通じて、その美術の特質を明らかにします。
※途中からの参加も可能です。
 なお途中から参加の場合は、終了分の受講料を減額します。(1講義終了毎に1,500円減額)